祭りのあと

 数年ぶりに木村のことを真剣に考えた日から一夜明けて、少し整理が付いて見えてきたこと。
 私の抱える業というのは、マイナー志向の人間がなぜか多数派の本流に乗っかってしまっていたことに起因しているんだろうなぁ。なんとなく勝手なヒエラルキーとして、洋楽>ニューミュージック系(?)=ロックバンド>>>>アイドル(クラシック愛好者は別次元の高み)と、最下層を自覚していた学生時代。折しも空前のバンドブームだったこともあって、アイドルファンの肩身は狭いモノと刷り込まれて来た。
 それがいつの間にかあれれ?メジャーな感じになってる?と、最初はお祭り状態を楽しんでいたものの、長居が過ぎるとやっぱり居心地が悪い。据わりが悪いのはファンとしての立ち位置なんだろうなぁ。いやー、大上段に語って申し訳なかった。
 でもそういうことだったんだなぁ、というのが昨夜ぐだぐだ書いたことで分かって来た。そう言えば齋藤孝も、書くことで自分の考えが整理されてすっきりする、改めて自分がこんなことを考えていたのかと気づくことがある、と言っていたっけな。納得。やっぱりさすがだな、齋藤孝。と、この流れだといかにも取って付けたような感じなのだけど、本当にそう思ってるんだよ。