引き続き「とくダネ!」問題。
 おばちゃんを欠く金曜日にあって齋藤様が担わなければならない役割、それは主婦層の引っ張り込み。親しみやすさと共感を持ってもらうことである。
 当初、齋藤様起用に当たっての番組側の期待は「教育の第一線の人」としての切り口だったと思う。しかし、佐々木かをりとの両輪でインテリ然とされていたのでは、お真面目金曜日でカラーが定着してしまう。これでは主ターゲットの主婦層は取り込めない。番組の質が向上したとしても、視聴率至上主義のテレビ界にあっては意味のないこと。ここは一つ齋藤様に頑張っていただかないと。


 イメージ戦略は分かり易ければ分かり易いほど効果的。朝の番組だし、奇を衒わずに「さわやか」で。
 幸いなことに他曜日に「さわやか」で突出してるコメンテーターはいない。一番遠いところにいるのは、徹夜明けでそのままスタジオ入りしているような印象の竹田圭吾(偏見。でも睡眠時間足りてそうには見えない)なので彼を反面教師にすれば良い。


 ここで他曜日だけでなく、実際の共演者であるレギュラーメンバーもチェックしておかなくては。
 とくダネ!の構成は

親分(小倉智昭)・負け犬秘書(佐々木恭子)・太鼓持ち笠井信輔)・焼きの回った親爺(前田忠明)・いちびり(大村正樹)、あとはちょっと社会派っぽいリポーターといっちょかみおばちゃん達。
 大丈夫、さわやか独占市場です。相関具合を俯瞰で総括するほど詳しくはないので、それは重箱の隅つついて行くとして、「さわやか」進行しましょう。


 番組で見かける齋藤様は少しまぶたが腫れぼったい。これは「さわやか」的にはマイナス要素だ。「あら、まだおねむなのね、ボク」なマダムには効果的とも言えるが、とくダネ!視聴者層には希有かと思われるので却下。
 まずちょっと辛いけど、もう30分早く起きて顔の血行をよくするマッサージをしてみましょう。それから木曜の夜は禁酒。水分も出来るだけ控えて眠る3時間前からは何も食べない。


 髪の分け目を曖昧にして上にあげてしまう感じは大変良いので、その調子で。先週金曜はやや整髪料が効き気味ではありましたが、心意気を買いましょう。
 襟足がぞろっとするのは案外目立つマイナスポイントなのでまめに理髪店に通いましょう。(美容院でも構いませんが、余り表立っては「まぁ男なのに美容院なんて、ちょっと勘違いしてるんじゃない?」なんて陰で言われてしまう恐れもあるので、実は意外と保守的な主婦層の厳しいチェックも考慮して頂きたい。)
 但し、多少の寝ぐせはかえって母性本能を刺激することもあるので、やや無造作くらいで構いません。


 寝ぐせOK、襟足NGの主婦心の機微を察知する能力に長けているか否か、ここがさわやか戦略成功の鍵でしょう。
 ポジションとしては「子どもの担任の先生、ちょっと素敵なのよ」「息子のスポ少のコーチって熱心だしとってもさわやかなの」あたりを狙って。
 言動についてもさわやかシフトしていきたいところですが、テレビはまずは視覚に訴えるメディアですから、まずは外見のアピールをしつつ様子を見ていけば良いでしょう。


 ・・・ここまで書いておいてなんですが、これはなんなんでしょ。全くの偏狂のぼやきじゃないっすか。はぁ。
 到達点はともかくとして、今後も見守り育てる所存ですことよ。