せっかくなのでとくダネ!コメンテーター問題について考えてみる。
 まずは各曜日のコメンテーターの顔ぶれ。( )内はまっさらな偏見による番組内での役割分担というかキャラ設定。*1


(月) 諸星裕/ピーコ(ゴルフ仲間/毒舌おばちゃん)
(火) 竹田圭吾室井佑月無頼派/はすっぱなおばちゃん)
(水) デーブ・スペクター/高木美保(外人/田舎のおばちゃん)
(木) 岩上安身/萩尾みどり(マニア/近所のおばちゃん)
(金) 齋藤孝佐々木かをり(検討中/働く女代表)


 まず各曜日の女性(ピーコ含む)が軒並み「おばちゃん」で括れることに注目。これはワイドショーの主ターゲットである主婦層に親近感と共感を持ってもらう為の配置を狙っている。
 女優や作家などの肩書きはあるけれど、コメンテーターとして期待されている資質には余り関係ないだろう。共通して言えるのは忌憚ない発言。毒舌コメントと共にやや恥ずかしい位の素人視点の素朴な疑問というのも番組運営上必須。
 ここで佐々木かをりを「おばちゃん」から外したことについては後述。


 次に男性陣。諸星裕小倉智昭が一緒にゴルフ回ってるかは知らないけど、二人の醸し出す和気あいあいっぷりがどうもそんな印象。互いに気心が知れてる雰囲気なので、コメントのキャッチボールがうまく行っているように見える。
 それに比べてやや硬い感じなのが、竹田圭吾。まだ探り合っているような緊張感が漂う。でも一目置いている感。
 デーブはかつてデヴィ夫人に「ワイド芸者」と評せられただけあって、駄洒落も含め安定感がある(低めの、ではあるが)。
 岩上安身は「コメンテーター」として一番収まりのいいポジションの人。硬軟あらゆる話題に如才なくコメントし、おふざけ企画にも愛想良く付き合える茶目っ気もある。


 それぞれ曜日毎のカラーはありつつ、強力な「おばちゃん」の存在がバランスを取っている。
 そこで金曜日の佐々木かをり。年齢的には室井佑月よりずっと「おばちゃん」資格ありなのだけど、「おばちゃん」にカテゴライズされることを潔しとしない肩肘張った感がある。女性問題に積極的に取り組んでそうな(知らないけど)。母としても働く女性としても手を抜きたくないと全力投球してそうな(知らないけど)。「おばちゃん」は年齢じゃなくて本人の意識の問題よと思ってそうな(知らないけど)。
 だから番組側の起用意図はともかくとして、ありきたりなおばちゃん的発言はしない。主婦層受けの善し悪しなんて念頭にない。


 「おばちゃん」という強力な布陣を欠く金曜日。他の曜日のカラーとのバランスも鑑みつつ、齋藤様*2のポジショニングが重要な課題になってくる。まだはっきりとしたキャラ設定が完了していない今だからこそ、考えてみたい。けど、長くなるので続きはまた明日。

*1:金曜日以外の「とくダネ!」はあんまり見てません

*2:今回、登場人物多いので齋藤様以外は敬称略