「はじめてのおつかい」かなりの苦戦を強いられていました。元々はじめておつかいに挑む子どもたちのVTRがメインで、スタジオのゲストはほとんど視聴者側に近い位の構成ではあるのですが。


 黙ってても重用してもらえる大御所女優(松坂慶子)、ひねりも利かせて且つそつなくまとめるコメントの天才(関根勤)、時流に乗る不思議ちゃん(小倉優子)、最近バラエティ慣れしてきた上に今回は泣き役独り占め(船越英一郎)・・・隙がありません。
 おそらく色香担当(お父さんにもサービス。お正月ですから)で起用されたけれど、実力発揮ポイントが見つからなかったさくらと共に、置き去りにされた感の齋藤様。

 
 予兆はあったのです。最初に各出演者の顔ぶれと共にそれぞれ名前のスーパーが出るところで、他の人はみんなコメントと共に名前が出てくるのに、齋藤様だけコメントなしでさらっと名前だけ紹介という扱いだったのですよ。コメントはされたんでしょうけどね、編集でカットだったのでしょう。辛い。


 それでもほとんど唯一のコメント「いやぁ、人間て最初のうちはあんなにいいもんなんですね」でスタジオを沸かせていたのは流石。苦境での大健闘と言えましょう。
 その後「大人の中で子どもが育つのはとてもいいことですね」とのコメントはやっぱり教育的見地での発言を求められてのもの。いかに起用意図に沿ったコメントをするかというのが、放送で使われるかどうかの重要なポイントなのでしょう。


 VTR中、なかなか自分から話しかけられない女の子にお店のおばちゃんが「どれにしようか?チーちゃん言うてみて」というシーンでのナレーション「声に出して言うのがお買い物では大事、おばちゃんはそう考えています」、明らかに齋藤様を意識した所で齋藤様のアップが入りました。ここで素の顔をしていらしたのは少し残念でした。


 座り位置が小倉優子の隣なら、もう少し棚ぼたでおいしい場面もあったかも知れませんが、詮無きこと。せめて収録中さくら色香を間近に感じる幸福に浸っていらしたらいいのにと願わずにはいられません。


 新春番組だからネクタイではなくスカーフで洒落込んだのに、そのスカーフが風になびくこともなく。(いやなびかせたいわけじゃない)
 スカーフやアスコットタイはかなりお似合いだと思うけれど、色味としては齋藤様にはオレンジ系が合うような気がします。ブルー/茶/オリーブのスカーフ自体はいいけれど、齋藤様が必要以上に堅く見えるように思われます。


 なんてぼやいてみても、新春から齋藤様におかれましては麗しきご尊顔を拝し恐悦至極に存じ奉ります。*1

*1:昨日の「にほんごであそぼ」で山陽さんに習った礼に始まり礼に終わるごあいさつ。いい言葉!