息の人間学

息の人間学―身体関係論〈2〉 (身体関係論 (2))

息の人間学―身体関係論〈2〉 (身体関係論 (2))

 齋藤夏の9冊もこの本でおしまいです。ゆく夏の名残を愛おしみつつ、惜しまれながら有終の美を飾り・・・ません。
 この本は、齋藤様の本領域に属するもので、他の著書とは筆致も濃度もくっきり一線を画する位置づけだと思われます。ですから、私も本気で読み込んで書くならしっかり書きたいと思わせる一冊で、今の私にはその力量も精神的時間的余裕もありません。
 実は、読んだけれど、ここに既読書として載せていない本が一冊ありまして。その「宮沢賢治という身体」に続く二冊目の宿題として、この夏の思い残しの切符としたいと思います。


 「負けないで」がエンドレスでかかる中、感動のグランドフィナーレとは行かないまでも、やや中途半端ながら、なんとか読み終えることだけは出来た、齋藤夏の9冊。
 半ば強制的に積み上げられなければ、絶対完読してなかったと思います。自分で選んだ9冊なら、また今度でいいやときっと途中で諦めていたはず。
 意地っ張りな私の性格を気遣いつつ、叱咤激励してくれたマイスター友に感謝。「冬の課題図書にしても・・・」という言葉は、これ以上ないカンフル剤となりました、ありがとう。