齋藤孝の実践母親塾

斎藤孝の実践母親塾―子どもの能力を確実に引き出す!

斎藤孝の実践母親塾―子どもの能力を確実に引き出す!


 これこれ、こういう本を読まなくてはいけないのね。
 「会議革命」とか「ネーミング発想塾」とか、自らの生活圏内に入ってこない机上の齋藤孝だけでは、読後の爽快感に一抹の虚しさが残ってしまうけど、こういう想定読者層にばっちりはまっている本なら、趣味と実益を兼ねるというもの。


 厳密には、齋藤様が「勉強のゴールデンエイジ」と位置づける小学校4年生から中学2年生までの子どもを持つ母親が、ストライクゾーンど真ん中なので、予備軍である私は内角だか外角だかギリギリ*1


 授業参観後のPTA主催の講演会ってこんな感じなのかな、というような本。
 ゴールデンエイジの勉強への取り組み方や、母親のサポートの仕方などが、講釈されております。
 ここでも何度か取り上げた齋藤孝の勉強のチカラ!を五教科から「国語力」と「算数力」に絞って保護者向きに書いた感じです。


 
 「勉強のチカラ」執筆中もしくは構想中に、「これは角度を変えてもう一冊書ける。そうそう、旺文社から頼まれてる分はそれで行こう!」と思い付いたんじゃないかと思って、調べてみたら、本書の出版は2005年3月、「勉強のチカラ」の方は2005年1月。
 強ち、間違っちゃいなさそうよ。


 齋藤孝の本には珍しく、コンセプトだけでなく、実際のやり方なども丁寧に示されております。名にし負う「実践母親塾」
 小4から中2までのお子さまをお持ちのお母様には、一読をお薦めします。


 そして、「あら、うちの子、もう中2を過ぎちゃったわ。」というお母様。いえいえ、おそかりし由良之助*2とお嘆きになるのはまだ早いですわよ。
 そんな時には、この一冊。そう「勉強のチカラ」です。


 母親がペースメーカーとなって勉強を進める時期を過ぎたお子様には、自分で「勉強ってなに?」という疑問に立ち向かうべく、その助けとしてこの一冊をそっと渡して、後は陰ながら見守りましょう。
 きっと何かの答えを自分で掴み取ってくれるはずです。


 さぁ、日本の、延いては世界を担う子どもたちの輝かしい未来への大きな一歩を助けるこの二冊、今ならセットで、2,520円(税込)!!*3

*1:野球詳しくないのに使ってみた

*2:「日常会話の知的水準を上げる」(P119)を実践してみました。下がってるか?

*3:定価です、もちろん