朝は楽しく(7/26 O.A)

 テレビ東京、朝の情報番組「朝は楽しく」
 正直なところ、公式HPでの告知を見るまで番組タイトルも存在すらも知らなかったけれど、「AM9:57-10:18」という詳細な時間が記されている辺り、民放の中でもNHK色の強い感じなのかなと思いながら見てみたら、まさにそんな感じ。タイトルからも読み取れる情報ではあるけれど。


 「人生楽話」の名の通り、「楽しい話をしましょう」というストレートながら設定はアバウトなコーナー(こんなところもNHK色、いや、テレ東のオリジナリティなのか)にご出演。
 情報番組でのコメンテーターという立場でなく、「齋藤孝、その人となり」に焦点が当たったブッキングは、最近では余りないことで、「声に出して…」が有頂天な時を知らない私にはとても新鮮で、生放送にも関わらず、お宝VTRを見せてもらってるような不思議な時差を感じる。誉めてるか、私。


 そして、とても気になったのが顔色。
 少し前に気にしていた「やつれちゃってる?」とは逆方向の浅い小麦色が、ビジュアル的には素敵なのだけど、なんだか違和感ありだった。明らかに首の色と違うんだもの。
 MCの辻よしなり氏は更に上行く小麦色だったので、つい張り合ってしまった?もしくは、テレ東のメイク室のドーランは濃い目設定だとか。


 齋藤孝ブッキングの意味合い(時宜に乗じた感もなく、番宣、著書宣伝でもなく)も小麦色演出の意図も最後まで読み取れず、結局コーナー名通りに素直に楽しめばいいのね、とふらふらになりながら見ていたのだけど、小学生の教科書についての話題は興味深かった。
 小学二年生と六年生の教科書を示して、その薄さもさることながら、両者のページ数が殆ど同じだと述べる。そして

教科書を、僕作ろうとしたんですよ、高校の。そしたら、あのね、一冊当たりの、税金で、予算が決まっていて、一冊何百円っていう風に決められているんですね。それが一年生も六年生も同じなんです。だからページが増やせないんです、六年生のも。

 ここは齋藤孝抜きで、衝撃的だった。ゆとり教育、予算にゆとりなし。小泉政権が蔑ろにした教育政策、次政権ではどうなって行くんだろう。頑張れ、齋藤孝


 そんな私個人の勝手に過剰な期待とは裏腹に、辻氏の含蓄あるお言葉。
「先生、アピール激しいですね。アピール激しすぎるとね、ちょっと干される傾向が…」
 この日一番の収穫だと思う。肝に銘じたか、齋藤孝