腰肚文化

 15分延長されるとは・・・。いつからそんな民放みたいなこと始めたんだ?NHK
 クライマックスへ向けて、涙をこらえつつ見ていたら、穏やかな顔の近藤で画面が停止。
 子持ちは夜の8時に悠長にリアルタイムでドラマなんて見られません。NHKがまさか最終回延長するなんて。だったら、先週の予告で「次週は15分拡大版でお楽しみください」って言うとか、せっかく左之助山本太郎)がゲストだったスタジオパークで告知するとか、何かしら手立てはあるはず。中途半端に民放の真似するのはやめて欲しい。
 それにNHKの番組が担う大切な責務の一つは「時計代わり」だ。朝のニュースを見て出勤する人も、朝ドラのお昼再放送を見終わって午後の就業にかかる人も、大河を見てからお風呂に入る人もいるだろう。それを放棄するなんて全然ダメだ。


 再放送がなかったら、ほぼ日でDVD注文してしまうところだった。危ない。でも最終回見終えたらそれはそれで注文してしまいそうで、さらに注意が必要。
 とは言え、前に書いた読書癖*1に即してしまった形になったので、これはこれで良かったのかも知れない。一気にラストを迎えてしまうと、心の振り幅を越えてしまいそうだったし。土曜日の再放送まで再カウントダウンして心を落ち着けましょう。


 受信料払わない!とまでは思わなかったけれど、一つだけ。隊士達が勢揃いした器の大きいテレビ朝日のスマステ4を見ていたら、三谷さんが「山崎烝の水葬も描きたかったけど予算がなくて」とぼそっとおっしゃってました。
 三谷作品にはいつもキャスト1人1人にまで愛情が感じられる。あんなに新選組のために尽くした山崎を懇ろに弔ってやりたかっただろうな、と三谷さんの無念を思い、また着服された制作費があればなんとかなったんじゃないかなんてことも考えて、やりきれなさを感じました。現場は一生懸命予算遣り繰りしてるでしょうに。


 閑話休題。というかこっちが脇道っぽい。
 途中までしか見ていないけど、近藤は切腹で最期を遂げたかっただろうなと強く感じた。
 実際は死を目的とするなら余り効率的ではない「腹を切る」が武士の最期の花道であることは、「腰肚文化」に関わっているような気がする。おっとやっと出てきた、齋藤ターム。
 全てのことが底流で繋がっていると感じます。例えば近藤の美学、武士道の美学を齋藤的視点で分析することも可能。一つの姿勢、方針が何にでも応用できるというような。
 次々出版される著作に「書いてること同じ」と言うのは簡単だけど、それこそまさに氏が発信したいメッセージなのではないかということを、思っております。これから読んでいくことはその確認作業になるんだろうと。

*1:12/9の日記参照