ストレス知らずの対話術
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/04/16
- メディア: 新書
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私は齋藤様への思慕故に著書を読んでいるだけで、想定されるターゲットからは全く外れているのだけれど、これだけいろいろ読んでいると、何かしら実生活で役に立たないものかという思い、Let's begin、とにかく何かを始めようという衝動に駆られても来る。
この本を読んでいると、会議がしたい、対談してみたい、取材したーい!そしてポジショニング力とメモ力と引用力を鍛えたーい!と思うのだけど、この無駄なモチベーションはどう昇華させればいいんだ?
三歳児と一歳児(になりました、先日)は対象外、夫との会話は既に阿吽の呼吸が成立してしまっている。(それはそれでもちろん良いのだが)
オフィシャル、もしくはセミフォーマルな場というと、春から幼稚園に行く娘の保護者会が一番近場で現実的と思われる。ここは一つ、三色ボールペンとB4の紙を抱えて、保護者会を牛耳ってみましょっか。
<今春、入園児をお持ちのお母様> 幼稚園で三色ボールペン片手にマッピングコミュニケーションを提唱する母親を見かけたら、日記のネタにされないよう要注意のこと。
ところで、著書にしばしば登場するマッピングコミュニケーション。これは齋藤様発案によるコミュニケーションメソッドの一つで、たいてい二人一組で一枚の紙を挟んで、対話内容のキーワードなどを書き込み、関連語句を線で結んだりしつつ、マップ状に仕上げて行きながら整理するというもの。詳しくは本書参照。
これを説明する時にまず用意するものとして、紙、それも最も適しているとしてB4サイズを指定している。いろいろなサイズを試してみて辿り着いたのだとは思うけど、「齋藤様は学校の先生なんだなぁ」と改めて感じる。
卒業して社会に出て、環境の変化はいろいろあるけれど、その一つにBからAへの移行があった。
学生の頃は、ノートにしてもレジュメにしてもBを基本としたB4、B5が中心だった。コピー機の用紙設定はたいていB4。文房具店に並ぶA4のノートを見ても、使いづらそうな中途半端なサイズだとしか思わず、手に取ることなんてなかった。
それが職場では、議事録、予定表、各種届出、申込書、あらゆる書類が一気にA4サイズになり、コピー用紙の補充は常にA4。B5なんて滅多に使わないからいつまでも5冊入りの箱が片隅に置かれたままになった。
そうなると、今度はB5ノートを見てもなんだか頼りなく、使えねーなとまで思ってしまうのだから慣れとは恐ろしいもの。
退職した今でも、大事な書類や通知等の多くはA4サイズなので、ファイリングに使うのはやっぱりA4。一番なじみのあるサイズなのである。
そこで「B4サイズが最適」と連呼する(各著書で一回ずつ言ってるだけですが)のを聞くと、齋藤様に身近なのはB群なのだね、と新鮮に感じるのです。そんな短絡的なことじゃなく、考え抜かれて練りに練った挙げ句のB4提唱だったら申し訳ないのですが。
そう言えば、娘の幼稚園の入園説明会で頂いた資料は、B4/B5サイズでした。
私自身はB時代を卒業したけれど、今度は娘が長いB時代に突入するのだと思うと、感慨も一入です。
BからA、そして今再びのB、やはり保護者会デビューの時でしょうか。