さて。見ました。ガチャガチャポン!


 スタッフみんなの気概が教育熱に由来するものか否かはともかく面白かったです。フジの新分野開拓(ちょい悪ノリ)の御輿に乗せられた齋藤様という構図に見えつつ、でもホントのホントは齋藤様が野望達成の為にフジを踏み台にしているのかもとも思える大人の思惑がぐるぐるぐるぐる。
 齋藤様ご自身の出番は、前半後半それぞれ30秒ずつ、計1分なのですが、メインのシットコムを始め、齋藤様の主張がかなり通った形で番組作りが進んでいると拝察されます。特に「数学なんて世の中に出てからなんの役に立つのよ!」という次女の素朴な疑問に答えるくだり。
 これは相当スタッフとマッピングコミュニケーションによる検討を重ねた結果なのでしょう。


 で、今日のところは齋藤様コーナーをさくっと。

「アタマをガツン!」
みんな!リセットって言葉、知ってますか?もう一回やり直すってことなんですけどね、僕ね中学に入ってびっくりしたのがさ、小学校時代と全く勉強違うってことだよ、だから小学校の時に出来てなくても中学に入るとまたやり直せるんだよ。これってすっごいラッキーだと思わない?特にね、英語は始めっからでしょ。で、数学も、小学校の算数と全然違いますから。だからおんなじスタートラインにもう一度戻ってヨーイドンが出来るんだ。こんなラッキーないってば


「オワリもガツン!」
みんな数学得意?僕はね、すっごい苦手だったんだけど、中学二年の時にぐっと出来るようになったことがあってそれっきり出来るようになりました。秘密はね、数学ってのは問題を解いた分だけ出来るようになるって気がついたことなんだ。で、分からない問題はいくら考えても分からないから、考えすぎない。もう3分考えて分からなかったら答えを見る。で、理解したらそのパターンを覚え込む、それで数値が変わってもどんどんそのパターンで攻めてくんだね。数学は記憶で勝負。


(太字は瞠目ポイント)


 一応、瞠目ポイント付けてみましたが、まだまだ30秒の中でたった1人でカメラ前でしゃべりまくるスタイルに慣れていない様子で、目が泳ぎまくりなので、ノッてきて目が見開くというステージにまでは到達できていない印象。
 その証拠に、「アタマ」「オワリ」共に最後の語を発すると同時に目が真面目な大人のそれに戻るのです。恰も大仕事を成し遂げて、双肩にずっしり担いでいた責任感、義務感をホッと降ろすことができる、というような表情。すごく真面目で常識的な人なんだろうなぁと思わせる、ある意味瞠目ポイントよりポイント。多分、このスタイルに慣れてくるまでの期間限定の齋藤様素顔、レアでございます。堪能。


 因みに番組内では“齋藤孝 明治大学文学部教授「声に出して読みたい日本語」でおなじみ 教育学のえらい人”と紹介されていました。
 「えらい人」って言い方にウゴウゴルーガが偲ばれる。ああ、隔世の感。