「できる人」はどこがちがうのか/子どもに伝えたい「三つの力」―生きる力を鍛える

「できる人」はどこがちがうのか (ちくま新書)

「できる人」はどこがちがうのか (ちくま新書)

子どもに伝えたい<三つの力> 生きる力を鍛える (NHKブックス)

子どもに伝えたい<三つの力> 生きる力を鍛える (NHKブックス)


 いつ頃からの癖なのか、もう思い出せない程に身についてしまっているのだけど、本を買う時や借りる時はだいたい3冊が最小単位だ。1冊だけ買うということはまずない。
 そして、同時進行で読み進める。少し読んでは別の本に鞍替え、その本もまた途中で次へと。1冊だけを一気に読み終えるということは滅多にない。
 特に意味はない行為なのだけど、全く意味のない取り合わせから、副次的な意味が出て来るという意外な楽しみもあったりして、時によって吉と出るか凶と出るか、それもまた一興。


 齋藤様関連で、吉と出た例は以前に書いた「哀しみ」を語りつぐ日本人日本語「息」「活」「粋」―7時間ぶっとおしトーク・ライブ!言葉のおしゃれデスマッチ!の取り合わせ(3/12の日記参照)だけれど、今回のは残念ながら凶相。


 いつもながら何の気なしに選択した本なのだけど、余りにも内容が酷似し過ぎていて、前述のような読書法だと、今どっちを読んでいるのか分からなくなって、未読箇所と既読箇所が混乱してしまう。
 元々、こういう危険を孕んでいるのです。齋藤様著書を読破しようという試みには。それにしてもこの2冊は、入口違ってるのに中に入ると繋がってるトイレ*1みたいなもの。


 ネタの使い回しだよなぁと思いながら、それぞれの発行時期を確認してみると、2001年7月と同年11月!
 たった4か月の差ではないっすか。お互いの出版社、知っていたのかなぁ。ほぼ同じネタでほぼ同時期の出版。そして執筆時期は重なってなかったのか、混乱はしなかったのか、齋藤くん。もしかしてコピペしまくり?
 と意地悪な見方をしてしまう程、似てます。だから読みたいと思ったらどっちか1冊で十分。


 または同じテーマで同じ筆者による本なので、ここはじっくり読み比べてみて、それぞれの出版社、編集者の力量を測るのも一つ。筑摩書房 VS 日本放送出版協会の勝負として楽しむ、か。
 私が読んだ感じでは、タイトルの付け方等、購買意欲の点では、前者。読み易さ、分かり易さにおいては後者かな、と。
 こういう読み方できるということは、この読み合わせ、よかったの?

*1:うちの中学校のトイレがそうでした。今でも改装されてないのか。思春期の男女にはきついぞ。