自己プロデュース力
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2003/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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モハメド・アリ。美輪明宏。ガンジー。チャップリン。
この4人について「自己プロデュース力」という観点から読み解いている天才の読み方―究極の元気術の続編。続編とは知らなかったので、もちろん前著は読んでいないのですが、これ単体でも十分楽しめる(と思うけど、断言はできない。読んでないから)
自己プロデュースという切り口も何も、知ってるようで全然知らないことってまだまだたくさんある、ということを思い知りました。
例えば、ガンジーはインド独立に関わった偉い人で、無抵抗なんだよ、確か。風貌としてはどうしてもスト2のダルシム(だったっけ?)と重なるんだ・・・くらいの知識。そもそも世界史の近現代って学期の最後の「あとは自分でやっておけ」の領域なので、ゲルマン民族みんなゴー(375年)程のインパクトも残っていないんだ。
アリだってそうだ。いつだったかのオリンピックで聖火リレーのアンカーになって世界を(?)感動させた、なにかしら山あり谷ありの人生を送った人、くらいの認識。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」だって「ハチの一刺し」(榎本三恵子)とごっちゃになっていたくらいだもの。
チャップリンだって似たようなもの。
なんとか分かってる美輪明宏だって、齋藤関連で読んだ自著に負っている。
もし、齋藤孝にはまらなかったら、ずっとそのままの認識だったいろいろな事柄に改めて思いを馳せる。
知らなきゃ知らないで済んでしまっていただろうけど、この先「あの齋藤孝熱は一体なんだったんだろう?」と思う日が来ても、アリの話題が出てくれば、ああブラック・モスレムのね、ベトナム戦争の頃は大変だったんだよね、とか思うだろう。
もともと、恋い焦がれて酔いしれてどないでもして、堪忍ぇ・・・が出発点だったわけじゃなく、最近気になる齋藤孝ってなんなのよ、とにかく知ってみようじゃないの、辺りから始まった訳だけれど、なんかこんな路傍の子持ち主婦な私でも、なにかしら糧を身につけて・・・いやいや、それじゃセルライト一直線じゃないか、えーと、実になってくものがあるのかも知れないなぁ。
結構な大きな存在になっていく齋藤孝。なんてことを感じた一冊でございましたことよ。