天才になる瞬間
- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
キーワードは「ブレイクスルー」
イチロー、黒澤明、ミケランジェロ、ビル・ゲイツ・・・等々、古今東西の天才列伝齋藤斬りは、良くあるスタイルなのだけど、最後までなじめなくて違和感あったのは「?」「!?」の多用。いや、多用というほど頻出ではないのだけど、要所要所で出てきては、読み手(私だけなのかも知れない)の気を殺いでくれます。
単純に疑問形で使われているのは、もちろん問題ないのですが、
しかし、あえて水を差すようですが、残念ながらアナタにはブレイクスルーのチャンスは訪れないかもしれない!?(P130)
「宮崎駿監督みたいになりたくて、アニメーションの仕事を志しました」というような人は、アニメ業界では天才になれないかも?(P185)
のような使い方が、茶化しているような明言を避けているような、少なくともガツン!の心意気からは外れていて、齋藤節を楽しみたいファンには不完全燃焼。
でも「ビッグ・トゥモロウ」なんですよね。元々の連載誌が。
それで全て納得というか、あー、じゃ、しょーがないねと諦めもつきます。大言壮語臭漂うBTベースならではの書き手の立ち位置としては、正解なんでしょう。
ところで、この手の天才列伝を読んでいると、この切り口で齋藤孝伝を読みたいなといつも思う。
篠山紀信は激写されたくないか。
細木数子はズバリ言われたくないか。
黒柳徹子は「徹子の部屋」に招かれたくないか。*1
中居はコンサMCでいじられたくないか。
自叙とは違う、齋藤的ニュートラルという言葉もなんか矛盾を孕んでいるけれど、まぁそんな視点。
難しいけど、謙遜も不遜も可能な限り削ぎ落とした自己客観力を掲げて、座標軸を駆使しつつ、齋藤孝ならできる。かもよ!?・・・あー、自分で使ってみたら本意が分かるかも知れないと思ったけど、やっぱりダメ。
というわけで、齋藤夏の10冊目読了。
キリがいいところで、8月中にもう1冊読みたいと思っていたのが、なんとか間に合いました。
これで、9/3のスマ@国立に集中できます。本当は、腰いわしてる間も、読んでる間も気も漫ろだったのですけどね。BGMはもちろん、「BANG!BANG!バカンス」だったのですよ→マイスター友。
しばらくはスマ姐さんにモードチェンジ致します。
興奮さめやらぬ国立レポは、別館にて。(どこじゃー)
*1:そう言えば書いてなかった「孝、徹子に招かれる」の巻。パワーリード中で手が回らなかったんだけど、今さらだしな…