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もうあれですかね、月イチサイトーということで良いんでしょうかね。それならそれで、楽しみ方が定まってよろしいのです。
そんなこちらの気構えはともかく、10月28日以来のご出演。福音にございます。
前回好評を博した*1「週刊!ジョーシキ大辞典」、今日も好調でした。
今日のテーマはクリスマスを一ヶ月後に控えた旬の素材、「恋愛力を高めよう」。テキストはもちろん恋愛力―「モテる人」はここがちがう
以前にこの本を取り上げた時に書いた恋愛力に対してのスタンス、「できんぼ孝クン」が完全に映像で再現されていて、そのだめだめっぷりが心地よい程でしたよ。番組コーナーとしては、破綻していたけれども。
もう孝クン、最初っからぐずぐず。
恋愛力について語ろうとしても、四方八方から茶々が入ってなかなか思うようにペースを掴めない。
それもそのはず、「恋愛力」というコンセプト自体、突っこみどころ満載なんだもの。
著書という形の自己完結ワールドでは、後でプロアマ問わず酷評されようともとりあえず出版の時点ではきっちり成立させることができる。
しかーし!同じことをテレビでやろうってなら、最初っから負け覚悟で、それでも闘わねばならぬ時が男にはある…と、止める女を背(せな)で断ちきらないと。
百歩譲って、「世界一受けたい授業」くらい聴衆に「聞く構え」&「先生」という尊称の用意があれば、なんとかなっただろうけど、とくダネ!だもの。無理無理。
小倉氏は「私(僕)のどんなところが好き?」と聞かれたら…という孝クンの例題に対して、朝っぱらから「そんなの、終わった後に『よかった?』って聞くようなもんだ」と発言して、恭子ちゃんに窘められるし、前忠はしばしにやにやしてるし、頼みの綱の佐々木女史には、例題の質問自体に「そんなこと聞く人、やだ」と大鉈振るわれるし、更に孝クンも破れかぶれなのか「ボクも、やだ!」と本音をこぼしてしまうし、もう散々。
途中で明らかに嫌になったような表情まで見せてしまう(その後も自分で気を取り直して続けていくところが、さすが上機嫌力!)ぼろぼろな恋愛ファイター孝クン。
なかなか公共の電波で見られるものではなかったかも知れませんよ。
ついには、時間が押して、無理矢理次のコーナーに行って、強制終了。*2
稀に見るトホホな齋藤孝。それが逆にね、良かったんですよ。企画意図からはもちろん、ご本人にとってもかなり不本意だとは思うけど、見てて面白かったもの。
逆にねらいに沿ったメッセージが正しくお茶の間に伝わったとして、それがなんなのか、ってことよ。恋愛力を高めた主婦群。ちょっと壮絶なものがあるわよ。
NHKだったら、「なるほど、素晴らしい恋愛コメント力ですね。今日のゲストは、恋愛事情にも大変造詣が深くていらっしゃる明治大学教授、齋藤孝先生でした。それではご機嫌よう」と一字一句違わぬ美しい予定調和のうちにつつがなく番組は終了するのだろうけど、そんな空疎なものじゃないでしょ、私たちが求めているのは。
今日の放送で明確になった「週刊!ジョーシキ大辞典」の方向性、それは齋藤孝ショー。他のコメンテーターの回を全く見てないけれどね。本当は面白くてためになるビスコ*3路線なのかも知れないけどね。
一応、本日の齋藤様のお言葉。
恋愛力を高める3ヵ条
- 喫茶店で文脈を鍛える
- 変化に気付き、褒める
- 新しいアイディアで視点をずらす
もはやどうでもいい気もするけどね。
興味を引かれた方は、喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!も併せてどうぞ。