なんでも健康法

 ここ半月程、インフルエンザ、おたふく風邪溶連菌感染症とびひが家庭内で大流行したため、看病だの闘病だのえらいことになっておりました。
 飛沫感染、空気感染、接触感染各種取り揃え、且つ流行も取り入れた感染症一家もなんとか感染症一過となった今、健康のありがたさを身に沁みて感じる次第です。


 という流れから、こんな一冊。

なんでも健康法

なんでも健康法


 インフルエンザ罹患中に読んでもしょうがないのですけどね、高熱!と思ったらすぐに病院へ行き、チェックキットで調べてもらったらタミフル飲んで、寝る!寝る!寝る!そして薬が効いてちょっと楽になったからって、いい気になって遊び回らない。とにかく処方された分、飲み終えるまでおとなしくしてる!…なかなかできないんですけどね。社会生活を営んでいると、お気楽主婦とは言え、なにかとしがらみやらなんやらあるもので。
 まあ、それは良いとして。
 熱が下がったってまだまだ感染力はあるんだから、極力人混みは避けよう。マスクは必須!手に口も当てずに咳・くしゃみなんて以ての外! 

 
 で、健康のありがたみを享受している今のうちに、セルフメンテナンスについてしっかり考えてみよう。
 と、至極真面目な気持ちで健康と向き合おうとするには、この本はどうなんでしょうね。「なんでも」と銘打ってあるだけあって、本当になんでもアリで、DAKARAのCMの延長のようななんでもと言うよりとんでもな健康法もあれば、指圧などのスタンダードな健康法もあり、バラエティに富んでおります。


 でもどうだろう。健康法と言うより、齋藤孝の癖(本人曰く「技化」した)を列挙してみました、という感じ。写真解説付きで。
 普段こういうことやってるのね〜と日常を垣間見るみたいで面白いよ。結構ハードなポーズもとっているのにスーツ姿とかネクタイ締めたまま(外しているのもあるけど、それも撮影中に白熱してきて外したというような場当たり的な匂いが感じられる)なので余計に。
 それこそ、プロローグでご自身が述べているように「取るに足らない日常の一瞬が健康法となる」というこの本のコンセプトそのものなんでしょうね。


 身体だけに傾くことなく、また精神論だけに頼ることなく、両面から整えていこうという齋藤様らしい健康への提言であると同時に、日常の中で「健康」を意識しようという呼びかけは、病み上がりの私の心には響きまくっているのですが、心身共に免疫力を高めて、来シーズンのインフルエンザをはねつけることはできるのか否か。


 ともあれ、流行の峠は越えたらしいですが、まだまだ油断することなく、皆様もご自愛下さいませ。