日常の中のサイトウタカシ的なこと

 夫が三色ボールペンを買ってきた。
 なんでも、最近全く別の分野で何人か「この人はできる」という人物と会うことがあり、そのいずれの人も三色ボールペンでメモを取っていたということらしい。


 打ち合わせの間、色を変えながらその内容をメモしていく鮮やかさと後から見たときの分かりやすさに感心し、さらに出来上がったメモ一つの中に、その後の仕事の進め方の方針がはっきり打ち出されていたことに感動を覚え、「仕事のできる人には三色ボールペン」と感化されるに至ったらしい。
 言うまでもないけれど、一応念のため、夫が会ったのは齋藤孝ではありません。


 私が齋藤孝の著書を読むのは、単に本人を敬愛しているからであって、スマ好きだからCDを聴く、DVD見るというのと全く変わらない行為であり、実生活の中で直接的に役立てようという趣旨ではないので、三色ボールペンで読む日本語を読んだからと言って、三色ボールペンを活用してはいない。そう言えば夫自身もこの本は読んだのだけど、その時は特に行動に移したわけではなかった。


 けれど、実際に身の回りで三色ボールペンを活用している人がいることで、なぜかこちらのテンションまで上がってしまう。
 件の「できる人々」が齋藤孝の影響で、三色ボールペンを使うようになったのかは不明だが、例え自分の編み出した方法だとしても、できる人の到達した地点が同じだったと言うことで、私にとっては齋藤崇拝がさらに高みに昇る要素になる。


 「ほら、やっぱり齋藤孝はすごいのよ」と力業で齋藤孝の功績にしようとしていたら「そう言えば最近前ほど熱心に読んでないよね」と痛いところを突かれてしまったので、ここは一つ夫の仕事にも大いに役立つであろう、齋藤様自身満を持した(はずの)新書、教育力 (岩波新書)を読んでみようと話もまとまり、翌日早速購入。


 と言うわけで、次回は「教育力」でお会いしましょう。COMING SOON…?