「The21」って「ざ・にじゅういち」なんですね。
 前に立ち読みした時は気づかなかったけれど、表紙タイトルのところに添書がありました。
 「ッザ!トゥウェニィィゥワーン(ヌ)」まで力入れないまでもさらっとthe twenty-oneでいいのに。このストレートさが一周してかっこいいんだよ、と思ってそうでなんだかな。


 「めざせ!ゼウス」の連載二回目を読んだら、勢いがあって面白かったので、バックナンバーを取り寄せて連載スタートを読んでみたのですが、期待が大きすぎたのかやや拍子抜け。
 考えてみたら至極当然で、新連載のご挨拶&イントロなんだもの。連続ドラマの初回を思ってみれば道理で、15分延長とか勢い込んでる割には、登場人物紹介&設定説明(&木村拓哉主演なら「今回、こんなキムタク考えてみました」の発表会*1)に終始するので、見てる方は面白いのか面白くないかの判断さえ付けかねる。で、仕方ないので二回目までは見て、継続or却下を決める。あれと同じ構図です。


 ということは、偶然二回目を目にしたのは、幸運な出来事だったわけで無理矢理バックナンバー引っ張ってくることはなかったのですね。


 せっかくなので、雑誌全体に目を通してみました。全体の流れを汲む文脈力も必要ですから。
 そしたら、この「The21」、PHPビジネス誌と銘打ってあるけれど、本当に読んでる?ビジネスマン。大丈夫か、これで。
 PHPが緩いのか、読者を馬鹿にしてかかってるのか、私の読みが浅すぎるのか。行間読んだら真意が見えてきますのか。


 総力特集 2005年こそ成功する「目標達成&必達」のノウハウ・ドゥハウ・・・脱力。
 ここまで分かり易く奮い立たせてもらわなきゃだめなのか。これ読んでる時点でまずくないか?と思っていたら、大前研一に一喝されてたよ。

−−−(略)年頭に当たって、勝ち組に入るための目標設定&達成のコツをぜひ教えて頂きたいのですが。
大前 それがもう負け組の発想だ。誰か答えを知っているヤツを連れてきて、ノウハウを頂戴しようというのが。
−−−ですが、自己流でやって間違えるより・・・。
大前 だからそれが、負け組の思考パターンだっていうんだ。(以下略)

 もう「自己流でやって間違えるより・・・」って辺り、大前氏の怒りコメントを取るためにわざと言ってるとしか思えず。それならそれで、そういう読み方するけどさ、イノセントな読み方する人だっているでしょ。


 こういう雑誌で連載持つのって、相当厄介なのではないかと拝察致します。
 それにしても、「婦人画報」のマダムから「The21」の「ビジネスマン!」まで、つくづく間口が広く引出の多いお方でございます。

*1:一昔前の中山美穂ドラマも同様